そして,賛美歌(hymn)は鳴り止むことがない。
quote:アップル社は先日,セキュリティバグ修正のためにiTunesのアップデートを行った。このセキュリティバグは「m3u」「pls」の拡張子の長いURLを持つ悪質なプレイリストファイルによって,バッファオーバーフロー攻撃を受けてしまうもの。4.7.1へのアップデートによってこのバグは除くことができるが,同アップデートではiTunes ミュージックストアのDRM(デジタル権利管理)を取り除くユーティリティを使用不可にする更新もある(The Registerの記事)。
数日前から告知されていたこのiTunesのアップデートなんだけど,セキュリティのバグがあるなんて話は,最初はなかった気がする。実際ソフトウェア・アップデートの画面(pic)には,いまも表記はなく,もちろんhymn(過去記事,キャッシュ)を使えなくしたことも書かれていない。「iPod shuffleへの対応」とか景気がよい話だけを書き,あとは「その他のパフォーマンスの向上」で全部ごまかすようなことをしているようだ。かなり子どもじみてきたな。
ちなみにhymnでDRMを回避したファイル(iTunes以外の音楽プレイヤー,iPod以外の携帯プレイヤーでも再生できるようになる)を使用できなくする対処だけど,その対処に対する対処も進んでいる。JHymnなら,設定の「Unwanted atoms」という記入欄に「(iods)」と云う行を加えて処理を行えば,4.7.1で再生できるとのこと。「(iods)」を入れずに処理を行った曲は,4.7.1では再生できず,iPodと同期するとiPodからその曲が削除されるという話もある(未確認)。が,「(iods)」を残して処理すればまったく問題なし,JHymnの作者はそれを踏まえ,先を見越したアップデートを行うとのこと。The Registerの記事の最後にあるように,猫とネズミの追いかけっこは終わることなく続く。そして,猫は常に後ろからしかネズミを追いかけられない。アップルもガキみたいなしてんなよとしか云えない。
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